中国の古代美術とその歴史を体系的に学びます。中国の古代美術といえば殷墟から出土した青銅器や、秦始皇帝の兵馬俑坑などがつとに著名ですが、それらはいつの時代にどういった理由で作られたのでしょうか。アンダーソンが発見した彩陶、古代より宝石のように扱われてきた玉器、目が飛び出た仮面が大量に出土した四川省の三星堆遺跡、完全なミイラが発見された長沙馬王堆漢墓など、中国には様々な遺跡や貴重な文物が数多く伝えられています。
本講座では、このような古代の中国美術について学び、その歴史的意義、かたちが持つ意味などを理解し、知識を深めて行きます。プロジェクターで様々な遺跡や出土した文物を詳しく紹介し、資料も使いながら丁寧に解説します。さらに後世の作例や日本の作例にも目を向け、それらの造形的特徴を比較することによって、東アジア美術のルーツに対する理解を深めて行きたいと思っています。
今期は中国をはじめて統一した秦始皇帝の生涯と陵墓の美術、兵馬俑坑の発掘、そして前漢時代の帝陵や諸侯墓について講じます。(講師記)
<講師紹介> 金子 典正 (かねこ・のりまさ)
1966年生まれ。博士(文学)。早稲田大学大学院博士課程修了。仏教美術史・東洋美術史専攻。同大学文学部助手を経て現職。論文・研究に「唐招提寺『金亀舎利塔』について」「中国仏教初伝期に於ける仏像受容の実態に関する一考察」など多数。出版物の分担執筆に「良弁僧正像」(『東大寺:美術史研究の歩み』)ほか。
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