今日、日本では企業の不祥事が多発しています。このような企業行動を多くの人々は、無知で馬鹿げた行動だとみなす傾向があります。はたしてそうなのでしょうか。実は、組織は常に合理的に不正に導かれる可能性、つまり「不条理」に陥る可能性があります。このことを、戦後もっとも馬鹿げた組織と批判されてきた日本陸軍の不条理な事例を取り上げて、説明してみたいと思います。そして、現代の企業組織がこのような不条理を回避し、成長するためには、最終的には部下の「命令違反」とそれを許容するような懐の深い組織が必要であることをお話してみたいと思います。講義では質疑応答や議論の時間をとり、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。(講師記)
<講師紹介> 菊澤研宗(きくざわ・けんしゅう)
1957年生。慶應義塾大学商学部教授。専門は組織の経済学。主な著書に『組織の不条理』(ダイヤモンド社、2000年)、『組織の経済学入門-新制度派経済学』(有斐閣、2006年)、『なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか』(扶桑社(扶桑社新書)、2007年)、『戦略学-立体的戦略の原理』(ダイヤモンド社、2008年)など。
【テキスト】書店にて各自でご用意ください。
菊澤研宗著『「命令違反」が組織を伸ばす』光文社(光文社新書 税込み798円)
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