中国の地震の惨状を伝える新聞記事やテレビ映像に身のすくむ日々が続く。自然の猛威になす術のない人間・・・・・・
ミャンマーのサイクロン被害も記憶に生々しい。ミャンマーの軍事政権は、やっと国際社会の人的援助を受け入れることを表明したようだが、遅きに失した観は否めない。軍事政権は、外国から人が入ってくることで、力で治めている国の体制が揺らぐことも懸念しているのであろう。潘基文・国連事務局長に代表される各国の圧力が、ミャンマーの軍事政権を動かしたとも言える。
これが人間社会だ。いや、自然の摂理なのかもしれない。弱肉強食は、食物連鎖の例を見れば明らかだ。そうは言っても、人間は、それをすべて肯定するのは許せない。万物の霊長と称するものが、他の動植物と同じで堪るか、と。
そこで、人間には感情がある、という論理で区別しようともする。例えば、弱者に対する優しさや思いやり、というやつだ。その目線には、明らかに上下関係が存在するはずなのに、多くの場合知らんふり。この社会で、その矛盾が噴き出したとき、摩擦が起きる。「彼らに、こんなに親切にしてやっているのに」とか「親切の押し売りをして、いい気になっている」とか。
身の回りを見渡すと、忸怩たる思いをすることが少なくない。中国の地震に身を震わせながら、人間社会の現実にも身を震わせている。(S)