明けて2008年。
ACCの仕事始めは5日土曜日。大型講座や楽器搬送をともなう講座が多く、干支のネズミの動きのように慌しい新年のスタートだった。数少ない男性職員は、講座担当でないにもかかわらず、休みの予定を返上して出社。搬送の力仕事や大会場での案内などを支えた。男女平等とはいえ、こんなところでは、いつも「男手が必要」となる。
住友ホールでは、午後12時半から「鼎談 08年、日本の行くべき道を問う」という講座。いずれも東大教授の藤原帰一さんと姜尚中さん、小森陽一さんという一線の論客がそろったせいもあり、早くから受講者の列ができた。会場入り口には中年の男性職員。「こんにちわ」「いらっしゃいませ」「間もなく開場いたしますので、もうしばらくこちらにお並びください」などと、自慢の大声で約200人の受講者を案内。いつものように、整然と講座が始まった。
他方の若手男性職員は、地下の駐車場から7階までチェンバロを運ぶ手伝い。「バッハからバルトークまで」という講座のためだ。「チェンバロってきれいなものですね」と感嘆しつつ「夕方には、また別のチェンバロを運ばなければならないんですよ」と嘆息も。「チェンバロ復興」という講座が控えていたのだ。ひ弱そうな体型が言っていた。男はつらいねぇ……
もちろん、女だってつらい。ガソリン税の暫定税率を「存続」させるか「廃止」するかが争点として急浮上している国会。その動きに左右される国民生活には男も女もない。ねじれ国会が迷走した結果「国民はつらいねぇ」という声がさらに大きくなることがないように、新年こそみんなで監視したい。(S)