07年の流行語のひとつに「KY」というのがあった。主に女子高生の間で流行したようだが、その意味は「空気が読めない」というのだそうだ。例えば「あの人、KYだね」。この言葉、実によく現代を表現していると思う。まず、他人を非難する。自分の言動には鈍感極まりないのに、他人を非難したり笑いものにしたりすることによって、自分だけを必死に守ろうとする。
そう、自分さえよければ、の時代。 ヘッドホンから騒音を撒き散らしながら平気で満員の通勤電車に乗っている若者。その横では、硬く大きなバッグを肩にかけて、携帯に夢中になっている若い女性。隣近所の人間に硬いバッグの角を押し付けて知らん顔。なのに、近くの人が体を動かそうものなら、迷惑千万とばかりにらみつける。「KY」が流行する時代を象徴している。
喫煙派の筆者は、最近とみに肩身を狭くしているせいか、ひがみっぽくなっているのかもしれない。年齢のせいもないとはいえない。それでも、と思う。自分さえよければの時代が、08年も続いてしまったらどうなるのだろう。政治も経済も……
せめて、ACCくらいはその防波堤になりたい。
07年もご愛読ありがとうございました。みなさまにとって、08年がよき年でありますように。(S)