とあるホテルの広いロビー。会合までに時間があったので、その一角にある喫茶ラウンジでコーヒーと喫煙タイムをとった。
ここの壁はすごい! 目測だが、縦10メートル、横60~70メートル。大きさはもちろんだが、その壁面のつくりにも圧倒される。レンガ型の石のようなものを積み上げて構成しているのだが、まず、その色あいが美しい。日本の伝統色のような瑠璃や浅黄、萌黄に金や銀。同じ色同士が横一列になり、地層のようになっている。しかも、色によって石の高さが異なるため、各層の間隔は均等ではなく、さらには層によって出たり引っ込んだりしているので立体感があり、大きな平面のような圧迫感が少ない。
日本を代表するホテルのひとつといわれている世評を十分に意識したつくりになっているなぁ。ちなみに、数えてみたら55層だった。
ところで、世評というのは諸刃の剣でもある。好評を維持するための努力をすれば力になる。その上に胡坐をかいていれば、あっという間に逆転するのはライブドア事件を見るまでもない。その痕跡の数々は、地層のように歴史に刻み込まれているし、これからも刻まれていくのだろう。
日本の色とコーヒーと紫煙を楽しみながら、そんなことを思った。(S)