民族と宗教
パレスチナ/イスラエルにおける民族と宗教の相克

日本女子大学教授 臼杵 陽

曜日・時間・回数
金 10:30-12:00 全5回
日程
2008年 7/11, 7/25, 8/29, 9/12, 9/26
受講料
7-9月(5回) 14,700円
教材費 − 設備維持費 −

講座内容
今年はイスラエル建国60周年であるが、それは同時にナクバ60周年でもある。ナクバとはパレスチナ人にとって故郷からの離散の悲劇のことで「破局」という意味である。パレスチナ/イスラエル紛争はこれまで「2000年来のアラブとユダヤの宿命的対立」だとか、「宗教が絡んでいるので解決が難しい」などといわれてきた。しかし、同時に民族と宗教の複雑な関係が必要以上に強調されてきた感も否めない。今回はこの地域における民族と宗教の相互関係を整理し直して、ユダヤ人とイスラエル人、アラブ人とパレスチナ人といった基本的な民族概念、そしてこの紛争におけるユダヤ教、キリスト教、イスラームとういう三つの一神教と民族との錯綜した関係を再考してみたい。

 


カリキュラム
2008/07/11 シオニズムとアラブ・ナショナリズム−宗教から見たナショナリズム
2008/07/25 アラブ人とパレスチナ人−民族の形成と宗教
2008/08/29 ユダヤ人とイスラエル人のはざま−国民国家としてのイスラエルの矛盾
2008/09/12 キリスト教徒のパレスチナ人とパレスチナ人のムスリム
2008/09/26 「アラブ系ユダヤ人」の衝撃-新しい「民族」に向けて
各自準備

講師紹介
臼杵 陽(ウスキ アキラ)
1956年生まれ。専門は現代中東政治史。東京外国語大学卒。東京大学大学院総合文化研究科国際関係論博士課程修了。在ヨルダン日本大使館専門調査員、佐賀大学助教授、国立民族博物館教授を経て、現在、日本女子大学教授。1990年から2年間、エルサレム・ヘブライ大学トルーマン平和研究所客員研究員としてエルサレムに滞在。著書に『見えざるユダヤ人−イスラエルの「東洋」』(平凡社)、『中東和平への道』(山川出版社)、『原理主義』(岩波書店)、『イスラムの近代を読みなおす』(毎日新聞社)、『世界化するパレスチナ/イスラエル紛争』(岩波書店)などがある。

 

備考